株式会社Hyper-collaboration設立1000日記念イベント The ART of DX 〜DX推進のために必要な技法・感性・表現を考える〜のセッションに登壇しました。

2023630日(金)、株式会社Hyper-collaboration設立1000日を
記念したイベント
The ART of DX 〜DX推進のために必要な技法・感性・表現を考える〜」
AJSが登壇しましたのでその様子をレポートします。

 

目次

はじめに
10年続いた活動をリセットし新たなステップへ
チームが生き生きと自走するためのチームマネージメントの実践
オンラインの特性を生かした「GA2プロジェクト」
草の根活動で終わらせないために
プロジェクトを運営していく中で大切にしていること
プロジェクトの未来について

 

今回のイベントは「テクノロジーが支える自律分散型社会を実現する」ということを目標としている株式会社Hyper-collaboration1000日に渡る活動を、DX推進3つのコンセプト、AgileReframingTransitionをキーワードに、実践者、専門家の意見をトークセッション形式でつなぎ合わせ、これまでのDX推進議論ではあまり語られてこなかった側面を皆様と考える時間にしたいというコンセプトのもとに開催されました。

その中でAJSは「アジャイルチームマネジメント×エンタープライズ」をテーマにしたセッションに登壇しました。

 登壇者:AJS株式会社 人財育成センター センター長 山本 慎治
    AJS株式会社 人財育成センター 飯塚 洋平

 

弊社のアジャイルチームマネジメントの取り組みがどのように始まり、これまでどんな発展を遂げてきたのかについてお話していきます。

 2013年度に現在の取り組みの前身となる組織活性化活動「GrowApp↑」をスタートしました。個人の業務目標と組織の目標を一気通貫させ、社員1人1人に自分の業務が組織の役に立っているかどうかを実感させることを目的とし、約10年ほど継続していましたがある時転機が訪れます。

 

10年続いた活動をリセットし新たなステップへ

コロナ禍で生活様式、働き方、様々なものが変化を余儀なくされ、「GrowApp↑」の活動もリモートで継続させましたが、長期間行ってきた活動のためか活動のマンネリ化を感じるように。どうしていくべきかと考えていたところ、214月に就任した新社長の言葉がリセットのきっかけになりました。

「継続するのはいいけれど、同じことを繰り返すのはダメ。」
「活動をリセットして0からやり直してみては?」
 
そんな時、新たに人財育成センターに飯塚さんが参画します。
人事組織とはまったく縁がなく、開発業務中心にキャリアを築いてきた飯塚さんが参画したことも新たなステップに進む後押しとなりました。飯塚さんは、「指示待ち」、「やらされ感」という現場の課題に非常に興味を持っており、このような問題を会社全体で改善していけないかと考えた時、株式会社Hyper-collaborationが提供しているハイパー・チームマネージメントというソリューションに出会い、新たなステップとしてトライアルを開始することになりました。

  

チームが生き生きと自走するためのチームマネージメントの実践

「チームが生き生きと自走するためのチームマネージメントの実践」をコンセプトに掲げ、「GA2プロジェクト」を立ち上げました。
プロジェクトの重点ポイントとして、「学習する組織化」、「アジャイルチームマネージメントの2つを設けました。「学習する組織化」は受講して終わりになってしまいがちな研修や学習形態を、受けて浸透する体制に変えていくこと、学んで終わりではなく、チーム内での学びのモチベーションや機会、コンテンツ自体を作り続ける状態を保つことを目指します。

「アジャイルチームマネージメント」は、システム開発において、アジャイルというキーワードはどんどん浸透していますが、新しい環境、新しいお客様と一緒に仕事をすることが増えていく中で、いかに新しい価値を1日でも早く生み出すか。このようなマネージメントを導入していきたいという想いで設定されました。

これはプロジェクト参加者に向けたものだけではなく、プロジェクトの伴走者である人財育成センターでも顧客=社員に向けて、新しいサービス、価値を1日でも早く提供できるかについて常に議論し続けています。

 

オンラインの特性を生かした「GA2プロジェクト」

GA2プロジェクトでは、アジャイル、オンライン、コーチングという手法を取り、オンラインの特性を生かし、東京から九州までのAJSの拠点をつないで実施することでより参加者の幅を広げることが出来ました。また、コーチングについては、ある程度フレームワークは用意しつつも、そのフレームワークをそのまま学ぶのではなく、自分たちのチームの状態やお客様との関係に合わせて、自分たちには「今何が必要なのか」を見つけていくというプログラム構成になっています。
Hyper-collaboration様の支援もあり、検討開始から3か月後には、グループ長4名を含む社員45名でトライアルを実施しました。トライアルでの手ごたえもあり、次年度は本格始動し、20チーム、約200名のメンバーが参加するプロジェクトとなりました。

 

草の根活動で終わらせないために

今回のセッションタイトルのとおり、このプログラムを全社共通=エンタープライズの仕組みにすることを目指しています。風土改革は本当に継続的な活動が必要で、経営側と常に会話していくこと、連携していくことが必要です。

草の根活動で終わらせないことを常に意識し、グループ長以下リーダーメンバーとの会話を大切にしています。また、プログラム参加しやすい状況を作りだすため、事業部長、部長に自分たちが現場で感じている手ごたえや感動を伝えていくようにしています。

プロジェクトを運営していく中で大切にしていること

プロジェクトを運営していく中で大切にしているポイントは3つです。

1つめは、プロジェクトの伴走者として、
自分たちも成長できるよう、思考を停止させない。そして現状に満足しないこと。

2つめは、会社と活動について常に意識を合わせること。
発展途上であるとの認識を持ってもらいつつ、成長実感の共有を継続していくこと。

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つめは、プロジェクト参加者には、敵ではなく、仲間になってもらうこと。
こういう場合はどうしたらいいかなど相談してもらえたら及第点と思うこと。

を大切にしています。

 

プロジェクトの未来について

最後に、プロジェクトの今後の展望について、

1つめは、「もっともっと現場へ」
現場の問題点はやはり現場に入らないと見えてきません。例えばジェネレーションギャップの問題や、ベテラン社員の仕事の抱え込みなど。しかし、こういう人たちはけっして悪気があるわけではないので、こういう点と点の問題点をうまく繋げて解決に持っていけるようにしていきます。 

2つめは、「最高ではなく、最適な組織へ」
当然、組織は時間とともに形骸化が始まります。様々な問題が起こりえますが、そこをしっかりと捉えていくことが大切です。問題をボトムからあぶりだし共有し、トップから改革する仕掛け作りを意識的に行うことを目指します。

 3つめは、「参加チームの鼓動を止めない」
今回のプロジェクトはきっかけでしかありません。成長実感を得られるような機会を少しでも増やそうとしています。例えば、プログラムに参加した社員の、次に受講する後輩チームへのサポーター参加や、参加者同士のコミュニケーションの機会、ピッチ大会の企画を進めています。

実際に先日AJSの各拠点から本社に集まりプレゼン大会が行われました。

人財育成センターでは、今後このような取り組み事例の発表やイベントをオープンな活動にしていくことを目指しています。そして、本活動で輝き始めた社員に、よりスポットライトを当てたいと思っています。こういった活動に少しでも興味を持っていただければぜひ弊社のイベントに参加いただきたいです。

 

 

 


以上、セッション登壇の様子をお届けしました。