chemSHERPA 入門講座(第3回)

 2026/09/10 11:29:12  AJS株式会社

chemSHERPA 入門講座(第3回)

第2回目では、chemSHERPAに関連する文書とデータ作成支援ツールについて紹介しました。
今回は、実際のデータ作成支援ツールの画面を見てみましょう。
前回説明したように、chemSHERPAには、二つのデータ作成支援ツールがあります*1

化学品のデータ作成支援ツールchemSHERPA-CI

一つ目は、化学品(化学物質や混合物)用のchemSHERPA-CIです。
chemSHERPA-CIは、主に「基本情報画面」と「成分情報画面」の二つの画面を用いてデータを作成します。
以下の図1,2は、無鉛はんだのデータが記載された、「基本情報画面」と「成分情報画面」の
例です。

化学品のデータ作成支援ツールchemSHERPA-CI 01

図1 chemSHERPA-CIの基本情報画面の例

*1:今回、データ作成支援ツールで例示している製品に関する情報は、CMP HPにあるデータ事例サンプルを元データにしています。

基本情報画面には、データが作成された日付や会社名、データ作成者名、承認者名、製品名や品番など、作成されているデータを特定するような情報が記載されています。

化学品のデータ作成支援ツールchemSHERPA-CI 02

図2 chemSHERPA-CIの成分情報画面の例

成分情報画面には、製品の中に含まれる化学物質の名前やCAS番号、最大含有率など、製品の成分に関する情報が記載されています。

A∞Fit-CHEMS製品資料(A4両面)
A∞Fit-CHEMS製品資料

成形品のデータ作成支援ツールchemSHERPA-AI

もう一つのデータ作成支援ツールは、成形品用のchemSHERPA-AIです。
chemSHERPA-AIは、chemSHERPA-CIと同じ名前の「基本情報画面」と「成分情報画面」の他に、「遵法判断情報画面」があります。
図3-5は、3つの製品を記載した基本情報画面と、そのうちのチップコンデンサの成分情報画面と遵法判断情報の画面の例です。

成形品のデータ作成支援ツールchemSHERPA-AI 01

図3 3つの製品を記載したchemSHERPA-AIの基本情報画面

成形品のデータ作成支援ツールchemSHERPA-AI 02

図4 チップコンデンサの成分情報画面

成形品のデータ作成支援ツールchemSHERPA-AI 03

図5 チップコンデンサの遵法判断情報画面

図3に示したように、chemSHERPAのデータ作成支援ツールは、一つのファイルに複数の製品を入力できます。これは、chemSHERPA-CI、chemSHERPA-AIに共通で、最大100までの製品を記入できます。

chemSHERPA-AIは、成形品を扱うためにchemSHERPA-CIよりもかなり入力項目が
多くなります。

基本情報画面は、いくつかの追加項目がありますが基本的には、
chemSHERPA-CIと同様です。

次に、成分情報ですがchemSHERPA-CIのように物質だけを入力するのではなく、製品を部品レベルで記載し、それを構成する材質を選択記載して、その中に含まれる物質を選択すると
いう面倒な作業をしなければなりません。

つまり、基本的に製品を部品表(BOM)で記載して、材質や物質を選び記載することになります。

また、遵法判断情報画面という別の入力画面にもデータ入力が必要です。これは、電気・電子業界に必要とされる規制に関して判断する画面になります。

部品や原材料を購入している場合は、そのchemSHERPAのデータは調達先から入手することになります。

今回は、chemSHERPAのデータ作成支援ツールについて、画面とともに大枠を紹介しました。

次回は、chemSHERPA製品含有化学物質情報利用ルールの説明を行う予定です。

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個人事務所 OFFICE KS 佐竹 一基
ソニー株式会社で材料解析の後、環境全般、特に製品化学物質管理に従事。環境推進部統括部長。退社後(一社)産業環境管理協会に勤務。2018年独立し、同協会の技術顧問となるとともに環境関係のコンサルタントを行う。
A∞Fit-CHEMS製品資料

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