新しい人材評価方法”ノーレイティング”とは

 2018.12.03  AJS株式会社

新しい人材評価方法”ノーレイティング”とは

導入する企業が増えているノーレイティングとはどのような制度なのか

ノーレイティングとは?

企業において、従業員の成果に対する評価方法として、Aランク、Bランク、Cランクなどのようにランク付けを行い、このランクによって人事評価をすることを「レイティング」と言います。しかし、近年この評価法に対して「ランク付けの評価をしても従業員のパフォーマンス向上には結び付かない」と指摘されることも多くなり、欧米企業を中心として、このレイティングを廃止する動きが加速しています。このレイティングを用いない評価方法をノーレイティングと呼びます。

ノーレイティング導入の背景

ノーレイティングの導入が増えている背景として、経営環境の変化と、それに伴って人材確保や人材育成にも変化が求められていることが挙げられます。市場のニーズをはじめ、人々の価値観の多様化により、旧来型のレイティングによる評価手法ではパフォーマンス向上につながらないとの理由により、レイティングを廃止する動きが加速しています。

更に日本においては、少子高齢化社会となっており、人材確保も難しくなっています。企業の継続的な成長において重要となる、優秀な人材の確保、長期的な人材の育成、生産性の向上を目指すため、レイティングによる旧来型の評価制度ではなく、綿密なコミュニケーションとノーレイティングを導入する流れが広がっています。

レイティングによる評価の何が問題なのか

従業員のモチベーションの低下

レイティングを行うことで、従業員はランク付けをされることになります。ランク付けをする際には、相対評価になってしまうため、S評価やA評価を受ける従業員は少数にとどまり、B評価やC評価を受ける従業員が多くなることになります。そのため、社員の多数を占めるB・C評価を受けた社員のモチベーション低下を招いてしまうという問題点があります。

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正しい評価がされない可能性がある

レイティングによる人事評価では、評価基準が曖昧になることが多く、評価者の感情によって評価そのものが左右されることも考えられます。また、旧来の評価制度においてはフィードバックの時期が決められており、社員はリアルタイムでの自分の評価や課題を認識することができないという問題もあります。

心理的不安による生産性の低下

ランク付けをされるという事の重圧をはじめ、仕事の失敗による評価の低下に対する恐れや不安など、精神的な負担が社員にのしかかることになります。常に心理的な不安を抱える状態になってしまい、生産性が低下してしまう原因ともなります。

レイティングによる評価の何が問題なのか

ノーレイティングを導入した時に得られるメリット

納得感のある目標設定と評価の実施

ノーレイティングは、画一化された評価基準に沿って行われるだけの評価ではなく、コミュニケーションをベースとして、双方の目標や課題を重ね合わせ、評価者と被評価者が信頼関係を築き上げながら進めていくものになります。

評価者と被評価者が定期的なミーティングを設定し、その都度、目標設定やフィードバックなどを行うことで、早期での問題解決や適切なアドバイスが可能になります。従業員としては、直近の仕事に対するパフォーマンスの評価を受けることにもつながるため、双方にとって納得感のある目標設定や評価を行うことが可能になります。

優秀な人材の確保

レイティングによる旧来型の評価制度では、企業の生産性が上がるわけではなく、納得のいかない評価によって社員のモチベーションが下がってしまうことがありました。それにより、価値観が多様化している現在では、優秀な人材を他の企業へ流出させてしまう可能性も高くなってしまいます。評価する側と評価を受ける側とのコミュニケーションを重視した目標設定や評価を行うことで、働きやすい環境を整え、優秀な人材を確保する効果があります。

ノーレイティングのデメリット

管理職の負担増加

ノーレイティングを導入することで、社員と定期的なミーティングが必要になるため、管理職の負担が以前よりも増えてしまうことが考えられます。ミーティングの内容や、そのやり方によっては、従業員との信頼関係を損ねてしまう可能性もあるため、管理職の精神的な負担も大きなものになります。管理職の負担が大きくならないようにするためにも、人事部が管理職をしっかりとサポートしなければなりません。

過剰なコミュニケーションによる混乱

ノーレイティングでは、評価者、被評価者の対話により目標設定や評価のフィードバックが行われます。その際、頻繁にミーティングを行い過ぎると「ミーティングごとに評価内容が変わっている」と誤解を招いてしまうことがあります。また、その都度、目標や課題をフィートバックすることになりますので、かえって社員が自分の目標や課題を見失い、混乱してしまうことも考えられます。過剰なコミュニケーションは避け、適度な回数のミーティングを心がけることが重要でしょう。

グローバル化・多様化が進む時代に企業経営を行うには、人材の育成や組織の活性化は欠かすことのできない重要な要素となります。ノーレーティングを導入することで、優秀な人材の流出を防ぎ、人材の育成にも大きな効果が期待できます。しかし、ノーレーティングを導入する際には、従業員への理解・浸透や、管理職へのサポートが必要不可欠です。人事部門においては、これらを支援する動きが求められてくると言えるでしょう。

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